白日朝日のえーもぺーじ

ブログタイトルほどエモエモしくはありません

さみしいと思う気持ちがあったことについての話

 

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 ちょっぴり話題とするに旬が過ぎたのもあって、これを某コンビニ店長さんにより書かれた増田と判断して言及します。

 このひとのネット自殺みたいなもんは数回見ているものの、今回はやっぱり深刻に感じられたし、自分自身「来る者拒まず去る者追わず」みたいな気持ちで大体はいるので、ネット知人で突然アカウント消えたり亡くなったという報せを受けてもあまり言及したりすることはありません。が、
 ただ、この件についてだけは正直打ちのめされた気持ちもあり、同時にもう一回相手に言葉を届ける機会があるのかなと思って、某コンビニ店長さんとのインターネット思い出話を少しさせていただきたいと思いました。暗めな自分語りも多少あるとは思いますが、おつきあいいただけると幸いです。あらかじめ言っておきますが、長くはない。

 

 某コンビニ店長さん(以下、自分が出会ったときのお名前で「MK2さん」とします)を知ったのは、Twitterのタイムラインで2000ゼロ年代ではあるとは思いますが詳しい年はよく把握していません。当時は、その頃流行っていた「はてなようせいググるとすぐ出てきますが、当時、変なところから生まれたクソかわいいロリキャラです)」をアイコンにしていた記憶がありますが、初見の印象だとロリキャラをアイコンにしてひどい下ネタ言ってなぜかふぁぼられているひとだ、という感じだったのですね。

 古くからKey作品周辺などなどの論壇とかにもあたってインターネットで活躍しているひとだと知るのはあとのおはなしにはなるのですが、まあ当時ふぁぼられているツイートを見ても印象は「インパクト重視でロリとエロゲ周りの話をする面汚しかよ……もうちょいひっそりしろよ……」、というとてもまあ好印象とは言えない感覚で出会いました。

 同族嫌悪とも違うやつで、エロゲーマーなんて肩身が狭いところに生きている自分みたいな生き物が、声の大きいひとによってネタになって笑いは取れてもまたさらに肩身が狭くなるんじゃねえかなみたいな気持ちがあったわけですね。それなので、しばらくは舌打ちしながらツイートを読んでいました。当時筆者は微妙にツイッターではアーリーアダプターだったので、そこそこフォロワー数も多くてイキっておりました。(今は数万フォロワーあっても割とイキれないと思いますが、当時は1000フォロワー超しているひとはまあまあな勲章感ありました)

 ただまあ、「気になる、読ませる」はMK2さんの筆力であり特性なんでしょうね。別に大きな紆余曲折も衝突もなく、ふつうにあのひとのツイッターをフォローして、読み手のひとりになっていました。同じ話題でも切り口が違うから面白い、とかではなく、内容はかなり論理的だったりしつつも、口語的で平易というか読みやすさにはすごく寄っていて、面白いひとだなあとおもったのが正直なところだったと思います。

 フォローした時点である意味で負けみたいなもんなのですが、悪感情的なものはまだ残っていたのが当時20代の俺です。若い。

 そうして、きちんとMK2さんの筆力をきちんと見るきっかけになったのが、自分も含めた方々と当時ツイッターでネタ振りしてなんとなく盛り上がっていた、『頭蓋骨持ち歩き少女』コンペ(「頭蓋骨持ち歩いている少女がいたら物語的に面白いじゃない」という、シンプルな理由で始まったもので、基本的には小説中心でしたが、漫画でも企画に乗ってくれるかたがいました)での小説です。
 地味にこのSSコンペは今ではラノベ作家でバリバリやっている「砂義出雲」先生(新刊の『ポイントつくなら恋していいですか』(MF文庫)

https://www.amazon.co.jp/dp/404064123X/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_2fuPDbTWPFNR4

の発売ももうすぐだぞ!)と自分のツイッターでの些細なおしゃべりきっかけから始まった企画でもあります。意外とニッチにキャッチーだったのかこの企画で遊んでくれるかたはけっこう多くて、この辺から自分自身かなりツイッター外も含めたネットでの交流そのものが楽しくなってきたのだと思います。

(ちなみに『頭蓋骨持ち歩き少女』については、ググったら今でも砂義先生含めいくつかSS出ますが、筆者のは消しちゃったので出ませんガハハ)

 今思うとなんでMK2さんこの企画に参加したのだろうというところはあるといえ、この企画に乗って参加してくれたんですよね。そうしてあのひとの書いた作品を読んで「あ、このひとは声がでかいとか云々より文章が上手い。つうか文章でひとを引き込むのが上手い」と実感しました。企画上、書いていただいたかたに対して全作品寸評を書くというのがありまして、そうして当時、いちばんリーダビリティあるもの書いたのはこのひとだと評しております。今では偉そうなお話でお恥ずかしいです。見ないでください……。でもそういうところがかわいんです……、もっと見てください……。(くぱぁ……(シモで尺を稼ぐな)

 今さらこれ言っても知ってるがなという話ですが、MK2さんは文章を読ませることにすごく長けていました。文字数1万字くらいまでの縛りで好きに書かせたらめちゃくちゃな天才だと今でも思っています。

 そういうエピソードもあってMK2さんのことをふつうに文章書きとして尊敬するようになって、ブログもちょくちょく読んだりして、このひとの書く文章の裏表のなさというのに憧れるようになりました。シンプルに文章が上手いひとそのものは、そりゃあ仕事として本なりを書かれているかただとか色んなブログを読めば出てくるものだと思いますが、それとはやや違うんですね。
 意外なくらい論理的で読みやすい文章というのは先述したものだと思いますが、そこに足して「目を離させない」という魅力があったのだと思います。興味のないネタから始まっても一度読みはじめたら止まらなくなる、みたいな。
 社会的なことを語っても別に楽しいし、受け手の自分が読んでもいない本の感想を読んでも楽しいし、MK2さん自身による自分語りももう楽しいわけです。
 文章書きとしての力と、自らの人間としての面白さのエッジを上手く捉えて文章を書く人だというのが、感情ぶち込まないところでの筆者のあのひとへの評価だと思いますし、その点も込みで未だ尊敬しています。

 なぜか、のちにMK2さんと仲良くなって、そのこと自体なにきっかけかは自分も忘れているのですが、主にエロゲのこと(特に妹ゲー)について、知らないうちにどちらともなくリプライ飛ばし合うくらいには距離感が近づいたのは、面白い経験だと思っています。なにしろ自分は最初どちらかというとMK2さんのことをやや嫌っていましたので、ひとの見方を変えると面白い出会いになるという感覚をもらったはじめての相手かも知れません。

 それから割とずっと長くゆるく付き合って、ときにどっちかネット自殺してしばらくいねえ状況になったりするのですが、大体復帰すると楽しくエロゲなり今期アニメの最強ロリ枠なり、ときに健全なおしっこの色なりで論争したりするんですが、(健全なおしっことは(ぼくは医学的な見地から(そういうのいいから戻ってこい)あーだこーだあってツイッターとかでアニメやらエロゲ実況したり、エロゲ語りしているときにいちばん相性のいいひとがMK2さんになっていました。
 あまり自分からこう言うと失礼だしダサくて申しわけないなとも思っていたのですが、ネットで知り合ったひとで顔すらも合わせたことがなくて、そういうひとのなかでも「知人」「友人」と答える存在はこのひとだけだったかなあと思っていて、そういうひとと遊べないことはシンプルにさみしいです。
 そこそこ相互作用的というか、エロゲでもアニメでも、あのひとが楽しんでるなら俺も楽しいじゃろうなとか、俺が楽しんでるって言ったらなんかその作品触れてるみたいな感じで、ツイッターのタイムラインに実況するタイミングが同時じゃなくても、めっちゃ楽しかったです。

 

 それで冒頭の話に戻りますが、台風とかもあったし体調などの懸念も込みで、ご無事かどうかは心配しておりますです。
 たまには増田でもいいからなんか書いてけれ。またいっしょに当たり外れのでかそうなしょーもない妹エロゲかおしっこの引きが良いエロゲの体験版で、盛り上がれたらなあと思っています。(製品版も買うよ)