白日朝日のほーもぺーじ

ブログタイトルほどほもほもしくはありません

『ちょびっツ』観終えました。

「あー、久しぶりにストレートにSFっぽいお話観れたなあ」

 というのが自分のなかで一番先に出てくる感想ですね。

 SFらしい……設定というifが、主題にあたるものを拡大あるいは補強していく感じがとても好ましかったです。もちろんこれは個人的なSFの感じかたであり、作品全体を観るときに「PCなる事実上のアンドロイドの普及にあたって、社会とかいうシステム機能してなさすぎやろ」などツッコミどころがないわけではないので、SF観次第ではゆるすぎると感じられる部分もなくはないと思います。

 ただ、個人的には「あー、これSFや。いいわあ……」となりましたね。

 主題の伝えかたが丁寧なのと、主題自体がストレートかつ広く受け取りやすいのも最終的には好印象でした。

『「好き」ってなんだ?』みたいなところに主眼が置かれて、それを作品開始時点では恋愛方面では何者でもない(たぶん彼女いない歴=人生な)主人公「秀樹」が、世界についてなにもデータを持たないPCの少女「ちぃ」と過ごしていくその過程をじっくり描いていくことで、「好きを一からつくりあげていく様」とまた同時に、周囲の人間たちとの交流を通して「人間に対する好きとPCに対する好きがどういう違いを持つか」みたいな疑問を秀樹や受け手へと与えていく感じがとても良かったです。

 終盤はほんとうに重ねがけでテーマの答え合わせをしていくような感じで、秀樹目線で物語を見ていたわけでもないのに、秀樹が答えを求められたとき自分のなかにも答えるべき回答が存在しているような感覚になれました。

 なんとなく作品がはじまった時点で予想していたことでもあるんですが、自分自身やはり序盤のちぃがいちばん好きだったらしく、ストーリーが進むにつれてそのあたりの感情移入度は低くなっていっておりました。むしろ裕美ちゃんと植田さんのストーリー周りのほうに感情が持っていかれていた感もあります。おかげさまでChapter.19『ちぃ 待つ』にボロ泣きしていました。多分俺、「好きという気持ち」と「生きるとか死ぬ」と「記憶」を重ねたお話にとても致命的に弱いんですね。植田店長の回想エピソード聞いてからまともな精神状態になるまで、Chapter.21のかなり終盤くらいまでかかっていた気がします。

 それで、面白かったことには面白かったのですが、終盤が正気じゃなかったせいで多分相当に駆け足な印象でこの作品を観ていた感じになってます。そのため、「ん? 結局これってどうなったんだ」という部分が結構多いので、やっぱり原作を集めてみようかなと思っています。『ちょびっツ』に関しては原作を読んだあとにまたなにか書くことがあるかも知れません。

 とりあえず、過去のアニメでは久しぶりに抜群に面白く感じられました。こういう作品ならいくらでも観れるなあって感じです。