白日朝日のほーもぺーじ

ブログタイトルほどほもほもしくはありません

二次元のいきものをかわいいと思う瞬間のはなし

 一昨日はたいようのいえ最新巻を読んでいた。相変わらず真魚のかわいさだけでご飯三杯余裕でいける内容で、くはー、とか意味の分からない奇声をあげながらベッドの上で転げるような状態に運ばれてしまった。

 昨日は青い花の最終巻とタカハシマコのスズラン手帖を読んでいた。とても面白かったのだけれど、面白さの形容ではなくそのままの意味で全身がかゆくてしにたくなっていた。かゆみと神経にクる系の痛みは拷問レベルで取り扱うことが可能なんだなってことをまた文字通り肌で感じた。それはともかく、ふみちゃんがすぐ泣くので読んでいるぼくもたいへんです。

 さて、今日の自分はアニメや漫画、エロゲにこれといったこだわりを持って接しているわけではない。十年前くらいだと「エロゲっていうか、シナリオが秀逸な作品に興味があるってだけ」みたいに言ってたはずなのだけど、面白いと感じればバトルものでも恋愛ものでもオカルトにミステリー問わずに触れてしまう。恋愛ものでも女の子ばかりが出てくる作品中心に触れてはいるものの、たいようのいえを好きと言っているように、男女の恋愛ものだったり別に男同士の恋愛話でもそれだけで避けるということはまずない。

 ただ、どうせ観るなら「かわいい」と思える登場人物の出てくる創作がいいらしく、恋愛要素の少ない作品に触れることはあまりない。

 さて、この「かわいい」についてだけれど、自分が創作で「かわいい」と思っている感覚を他の誰かとあまり共有したことがない。創作に対する距離のとり方のひとつとしてなのか、なんとなくこういう気持ちについて身近なひとと話すことを避けているところがある。

 とはいえ、「自分の思うかわいさの他のひととのズレ」みたいなものが気になるとそこに興味が沸いてくるもので、職場のアニメ好きの先輩との会話中、話の流れがこういう「二次元キャラのかわいさ」みたいなところに辿り着いたため、このあたりについて質問をしてみた。

「二次元の女の子がかわいいと思う瞬間ってどういうタイミングですか?」 これに先輩は、

「好きになってたら、登場するだけでかわいい」

「笑顔を見せているとかわいい」

けいおんの憂ちゃんとかだと、お姉ちゃん自慢しているときがかわいい」

 というような回答を返した。

 ちなみにこの先輩は割と三次元の住人なので、二次元の女の子を「かわいい」と感じても、それは赤面したり気恥ずかしくなって画面から目を背けるみたいなレベルまでいくこともなく、画面に向かい「ほぅ……かわいいやん……」と呟くくらいだそうだ。このあたりは、「うわー、かわいくて死ぬ―」みたいなことを言って画面や漫画を真正面から見れなくなる自分とは違うけれども、納得のいく部分も結構ある。

 特に「登場するだけでかわいい」なんていう状態は、一度発生してしまうとその物語が終わってしまってすらその娘をかわいいと思う気持ちが抜けていかなかったりする。

 ただ、もっと気になったのは3つ目のところ。

「憂ちゃんが姉自慢しているときのかわいさ」についてだ。

 ここに自分がキャラクターをかわいいと思う瞬間に最も近いものを感じた。

 自分は、けいおん秋山澪が好きだとしきりに口にするのだけど、じゃあどういう風に澪のことが好きだと考えているのかというと、一言で表現するには難しい話になる。容姿だけでいえば、純ちゃんに唯、あずにゃんあたりの方がよっぽど好きだし、良くない喩えではあるけれどこれがエロゲならあずにゃんあたりを気に入って、攻略を後回しにするみたいなことをやりかねない。

 そんな中で、秋山澪をかわいいと思うのは、単純に性格が良いとか見た目がかわいいからというより、あのキャラクターを構成する色んな要素がすごく整っているからだと思う。内弁慶な態度、心の許し方、趣味や、相手によって変わる会話の雰囲気、その他諸々の感じが、なんか秋山澪という女の子の「理路」を通しているようにみえるわけだ。

 理路が通っているということは、そのキャラクターについて納得しやすくなる。

 そういう納得する瞬間、そのキャラクターを理解させられる瞬間、「そうそう、この女の子はそういうことをするんだ!」と思わせられる瞬間に、自分は彼女たちのことを好きになったりしやすいのだと考える。

 キャラクターたちが物事に対して無意識的にでもどういう優先順位をつけて行動しているか、そのキャラクターにとっての突き通したいわがままは何であるか、またそれは彼(彼女)にとってどういう価値観醸成から生まれ出た気持ちであるか、あとはキャラクターたちがただ持っている些細なクセと気持ちの関係とか、実際のところは何でもいい。

 そういう「理路の発露」みたいなところに、自分のいわゆる「萌え」の根幹はあるのかなあとかそんなことを思った。